本症例では、黒酢の頻回摂取が一因と考えられる酸蝕症により、歯質が全顎的に大きく失われ、噛み合わせの高さも低下していました。そのため、一度に最終的なセラミックに置き換えるのではなく、失われた歯の形態と噛み合わせを段階的に確認しながら再構築することを重視しました。
まずCRで全体の歯の形態と噛み合わせを回復し、その後2段階の仮歯を使用して、見た目や噛み合わせ、機能に問題がないことを十分に確認したうえで、最終的なセラミック治療へ移行しました。
また、それぞれの歯にかかる力や噛み合う歯の有無を考慮し、必要に応じてCRとセラミックを使い分けています。26本に及ぶ広範囲な補綴治療でしたが、新たに歯の神経を取る処置を行うことなく治療を完了することができました。
今後も定期的なメンテナンスを行い、セラミックや噛み合わせの状態、酸蝕症の再発がないかを継続して確認していきます。
Before
After
Before
Process
After
パノラマ・セファロ
Before
After
| 治療の内容 | 歯が全体的に欠け、唇に当たって痛むことを主訴に来院されました。飲料による重度の酸蝕症が全顎に及び、短期間で歯質が大きく失われ、噛み合わせの高さも低下していました。 まず、コンポジットレジン(CR)で全体の歯の形態を回復し、臼歯部で約1mmの咬合挙上を行いました。その後、仮歯を2段階で使用し、噛み合わせや見た目、機能に問題がないことを確認しました。 最終的に26本の歯をe.maxのセラミッククラウンで修復しました。左上の第二大臼歯については、噛み合う左下の第二大臼歯が欠損しており、大きな咬合力がかからないと判断したため、CRで修復しました。治療期間は約2年間です。 |
|---|---|
| 期間・回数 | 2022年9月〜2024年9月(2年)/通院回数:42回 |
| 費用 | 自由診療:オールセラミッククラウン(26歯) 3,120,000円、フルマウス加算(×26) 260,000円、仮歯(26歯) 52,000円、プロビジョナル(精密仮歯)(26歯) 260,000円、診察費(60分)(21回) 63,000円、診察費(90分)(20回) 90,000円、短期集中治療4時間(1回) 80,000円 合計税込 4,317,500円 |
| リスク・副作用 |
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記載されている費用は現在の料金体系に基づいて再計算されたものであり、治療当時の実際の支払額とは異なる場合があります。
