前歯・奥歯のブリッジの治療について

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前歯・奥歯のブリッジ治療とその期間・費用・特徴

歯のブリッジ治療とは

両燐の歯に、連結した歯を被せる欠損補綴です

歯を失ってしまった箇所を、人工的な歯で補うことを欠損補綴(歯が抜けた後の治療)と言います。ブリッジも欠損補綴の一つです。

ブリッジは失ってしまった箇所の隣の歯を削り、削った歯を支えとした被せ物を装着します。

ブリッジは固定式ですので、基本的には入れ歯のようにご自身で取り外しができません。

前歯のブリッジ

ブリッジは何年持つ?ブリッジの寿命

ブリッジの生存率について

支えとなっている歯の根の状態や、失った歯の位置、被せ物の材料などにより左右されるため、一概に何年持つとは言い切れません。 あくまで目安ですが、複雑に重なった条件下で、5年持つ割合は84%、15年ほどで大きく寿命は低下し68%、20年持つ割合は50%といわれています。(※1)

※1)5年生存率では,インプラント支持の単独冠では95.1%,ブリッジでは84.0%(接着性ブリッジも含む)であった.

ブリッジの生存率のグラフ

ブリッジのトラブルについて

ブリッジはインプラントのように外科的手術は行わず、入れ歯(義歯)と比較して取り外しの必要がない点で希望される患者様もしばしばおられる欠損補綴です。

しかし、以下のようなトラブルも起こりうります。

トラブル1

歯周病の原因となりやすい

ポンティックと呼ばれる橋げたの部分と歯茎の間には物が詰まりやすく、口腔内の細菌も溜まりやすい構造です。 しかし、固定式のため清掃が難しく丁寧なケアを怠ると歯周病を引き起こし、ブリッジ以外の歯にまで影響を及ぼすこともあります。

歯周病の口腔内

トラブル2

支えの歯まで失うリスク

ブリッジは製作する際、隣の歯を削ることになります。ご存知の方も多いかと思いますが、健康な歯を削るということは歯の寿命を短くしてしまいます。中には神経を残してブリッジにする場合もありますが、ブリッジのバランスの問題からほとんどの場合が両隣の歯も神経のない歯となるケースが多くなります。

神経をとった歯の根は、割れたり、折れやすくなります。根が割れたり折れたりした歯の周りには細菌が集まり、歯を支える骨を溶かすため、抜歯せざるをえない可能性が高まります。

ブリッジの支えとなる歯はできる限り神経を残したまま治療すべきですが、どうしてもしみる場合や、ズキズキ痛む場合、また歯の位置の悪さから神経を取らざるを得ないこともあります。

本来受ける力の1.2倍~1.5倍の力が支えの歯に加わりますので、力の関係上でも負担が大きく歯の寿命を短くするのです。

せっかく歯が抜け落ちたところを綺麗に直したにもかかわらず、気づけば両隣の歯まで失ってしまった、ということも起こりうるのがブリッジの怖い点です。

抜歯となったブリッジの支台歯

トラブル3

一部の修理が難しく、全体でやりかえていく必要がある

ブリッジは基本的に最低でも3本がセットとなった修復物です。土台となる歯の一部に虫歯が見つかったり、神経の処置をしなくてはいけなかったりした場合、被せ物のやりかえは丸ごと行う必要があります。

その度に歯への負担が加わり、寿命を短くしてしまう恐れもあります。

銀歯のブリッジ

トラブル4

適応にならない場合もある

全ての欠損症にブリッジが適応できるわけではありません。 以下のケースでは適応外となります。

  • (1)一番奥の歯を失ってしまった場合
  • (2)連続した欠損歯の本数が多い場合

ブリッジの見た目について

前歯のブリッジ

メリット

・入れ歯の針金の様に目立つものがない

・保険適用のブリッジもある

・自由診療の場合は天然歯に近い風合いを出せる

デメリット

・保険のブリッジの場合、経年劣化を起こしやすい(茶色く黄色くなってくる)

・両隣の歯に負担が大きく、両隣の歯に悪い影響を与える

・構造的に細菌が停滞しやすく、歯周病や虫歯の原因となる

前歯のブリッジのイメージ

ブリッジの咀嚼力について

噛む力は天然歯にはかないません

主な欠損補綴の種類でいうと、咀嚼力はインプラントブリッジ入れ歯になります。

その上、食事の回数が増えるごとにブリッジに負荷をかけ続けるので、どうしても咀嚼力は落ちていきます。ぐらついたブリッジの咀嚼力は、入れ歯にも劣る場合ももちろんあり得ます。

ブリッジの寿命を伸ばし、咀嚼力を保つためには、歯科での定期検診が欠かせません。

また、ブリッジ本体だけではなく、土台となっている歯も診てもらいましょう。ブリッジの構造上、汚れがたまりやすく虫歯になる恐れがあります。

ブリッジ本体と、天然歯のメンテナンス、どちらも大切なので必ず定期検診には行くことをおすすめします。

天然歯

天然歯

ブリッジに加わるダメージ

ブリッジ

ブリッジの治療期間について

ブリッジは欠損補綴の中では治療期間が短い

治療期間や回数は、お口の状態や保険・自由診療によっても異なりますが、目安としては1~2ヶ月となります。

急げば2〜3回の通院で治療できることもありますが、ブリッジ治療は歯を削る治療です。 前歯などであれば、色や形、歯茎との調和などを慎重に決定していく必要があります。

奥歯のブリッジであっても、噛み合わせの関係などチェックポイントが多いので、これらの条件をクリアして完成という流れをとります。 そのため、3回以上の通院が必要となる場合がほとんどです。

特に、自由診療の場合は、プロビジョナルレジストレーションという精密な仮歯の期間を設けて、歯茎が落ち着くのを待ちながら、咬み合わせや審美性を高めていくため、少し期間が長くなります。

カレンダー

保険のブリッジの場合(2週間〜1ヶ月)

歯を削って土台を立てる

金属の土台

失った歯の両隣の歯を削り、土台を立てて型取りを行います。

仮歯の装着

プラスチックの仮歯

プラスチックの仮歯を装着して、ブリッジが出来上がるのを待ちます。(概ね1週間)

ブリッジの装着

金属のブリッジ

出来上がったブリッジを装着します。

費用の目安:1歯欠損につき2万円程度(3割負担の方の場合)

自由診療のブリッジの場合(1〜2ヶ月)

歯を削って土台を立てる

白いコアの土台

失った歯の両隣の歯を削り、土台を立てて型取りを行います。

仮歯の装着

仮歯の装着

仮歯を装着して、精密仮歯ができるのを待ちます。

プロビジョナルの装着

プロビジョナル

精密仮歯を付け、歯茎が落ち着くのを待ちながら(1〜2週間)咬み合わせを整えます。

ブリッジの装着

最終のジルコニアのブリッジ

出来上がったセラミックやジルコニアのブリッジを装着します。

費用の目安:24万円〜45万円+税(セラミック3歯分) 
当院の場合:39万円(税込42万9,000円)※ジルコニアブリッジ

ブリッジ以外にどんな治療がある?

歯を失ってしまった時の治療(欠損補綴)方法は以下の3つです。

ブリッジ以外の方法についてもメリットデメリットがあります。

ブリッジのイメージ

ブリッジ

インプラントのイメージ

インプラント

入れ歯のイメージ

入れ歯(義歯)

ブリッジ治療まとめ

前歯のブリッジ

保険治療

裏打ちが金属で、その表面にプラスチックの材料を重ねます。

自費治療

金属を使用せず、セラミックやジルコニアなどの材料を使う。

メリット

・保険が適応されるため、費用負担を抑えられる

・入れ歯の様な金具はない

・審美性に優れる

・経年劣化を起こしづらい

・保険のブリッジよりは材料的に細菌が停滞しづらい

デメリット

・審美性に欠ける

・欠けたり変色したりする

・歯周病や二次虫歯を引き起こしやすい

・基本的に2年以内のやりかえができない

・両隣の歯にダメージを与える

・保険が適応されないため、負担額が増える

・両隣の歯にダメージを与える

奥歯のブリッジ

保険治療

材料は金属のため、銀歯となります。真ん中のダミー部分の材料は白いプラスチックを用いることもあります。

自費治療

金属を使用せず、セラミックやジルコニアなどの材料を使う。

メリット

・保険が適応されるため、費用負担が抑えられる

・入れ歯の様な金具はない

・審美性に優れる

・経年劣化を起こしづらい

・保険のブリッジよりは材料的に細菌が停滞しづらい

デメリット

・審美性に欠ける

・欠損歯によっては銀歯しか選択肢がない

・細菌を溜めやすい材料のため、歯周病や二次虫歯を引き起こしやすい

・基本的に2年以内のやりかえができない

・両隣の歯にダメージを与える

・保険が適応されないため、負担額が増える

・両隣の歯にダメージを与える

この記事の編集・責任者は歯科医師の丸尾瞳子です。
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前歯・奥歯のブリッジの治療について | 公開日: 2022/05/26 | 更新日: 2023/11/30 | by 梅田アップル歯科

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