通常、成人の歯は上下14本ずつ(親知らずを含むと16本)、28本の歯(親知らずを含むと32本)が噛み合い、隣合う歯と支え合って成り立っています。その歯を、下顎(あご)の筋肉の動きによって上顎の歯に着けることで「噛む」という動作を行います。この「噛む」ために行う一連の動作を「咬合」と呼び、咬合の状態を咬み合わせと言います。の咬み合わせが悪いと歯が悪くなったり、身体に悪い影響を与えることもわかってきています。
また、咬み合わせは実に繊細にできていて、例えば歯の治療などで1mm歯が分厚くなっただけで、人は「咬み合わせがおかしくなった」と感じることもあります。しかし、人は慣れる生き物ですから、正しくない咬み合わせでも、それに慣れてしまうとその人にとってそれが正常に思えるようになってしまいます。もし、咬み合わせがおかしくなった状態で、それに慣れてしまい顎や歯を使い続けると、いずれどこかに何かしらの不具合が起こってくることが予測されます。
咬み合わせは健康な歯と身体のために重要なファクター(要因)です。ですから当院ではどんな治療においても、この「咬み合わせ」を大切にした治療を心がけています。
一般的に歯科の世界では1歯対2歯咬合といって、1本の歯に2本の歯が噛み合っている状態が良いとされています。また、咬合力という、噛む力が特定の歯に偏った状態を良しとしません。また、きれいに並んでいるからといって、それが決して正しい咬み合わせとは限りません。正しい咬み合わせとは、1歯対2歯咬合で、上の歯と下の歯がバランス良く接触し、前歯の1番の歯と1番の歯の間が身体の真ん中(正中)を通っており、犬歯が正しい位置にあるなど、様々な決まりがあります。しかし、それを知って自分の咬み合わせが正しいかどうかは、歯科医師でなければ判断するのは難しいと言えます。もちろん、必ずしも理想の咬み合わせでなければ、歯や身体に影響が出るわけではありませんが、ご自身の咬み合わせが「正しい咬み合わせ」なのか、「危険な咬み合わせ」なのかは、知っておいた方が良いのではないでしょうか。
では、「悪い咬み合わせ」とは一体どのような咬み合わせをいうのでしょうか。一般的に「不正咬合」と呼ばれる咬み合わせがありますが、これは歯列矯正が必要な咬み合わせとしてよく出てくる骨格・歯槽・機能のどこに問題を抱えている咬み合わせです。この不正咬合があると、歯や身体にトラブルが起きる可能性が出てきます。例えば叢生というガタガタの歯並びの不正咬合の場合、歯と歯が重なりあっているため歯ブラシが届かずむし歯や歯周病になってしまうものや、過蓋咬合という下の歯が隠れてしまうほど深い咬み合わせの場合は、肩こりや偏頭痛が起こりやすいなど、身体への影響が懸念される咬合もあります。
また、開咬という奥歯だけで噛んで前歯で噛まない咬み合わせは、奥歯に負担がかかり続けるために歯が割れたり折れたりするリスクがあります。このように、悪い咬み合わせには様々なリスクや不具合が伴います。
特定の歯に異常な力が加わり続けることで、歯や歯の根・歯を支える骨がダメージを受けたり、歯周病の進行により歯を支える骨が弱くなり歯や歯を支える骨が破壊される疾患です。
不正咬合によって歯ブラシが届かない部位が繰り返しむし歯になったり、1歯に対して咬合力がかかりすぎるために歯に亀裂が入り、そこからむし歯が進行する場合もあります。
むし歯と同じく不正咬合によってブラシが届かず歯周病になったり、歯周病が進行することで歯槽骨が弱くなり、咬合性外傷を引き起こすこともあります。
咬み合わせの問題から咬合性外傷・むし歯・歯周病が進行し、歯を失う原因となります。
顎が開けにくくなったり、顎から関節音が鳴ったり、顎を使うと痛くなる病気です。原因は様々ですが、一因として咬み合わせが考えられています。
咬み合わせの不調により、肩こり・頭痛・めまい・イライラなどが起こる病気です。
咬み合わせの治療には、症状がある場合とない場合によって異なります。症状がない場合であれば、予防的な意味合いも込めて不正咬合を矯正することも可能ですが、顎関節症などの症状がある場合は矯正治療を行うことで症状が悪化することもあります。そもそも顎関節症は咬み合わせによって起こるものとは限らず、咬み合わせが良い型でも起こる病気です。そのため、矯正治療が顎関節症の予防になるということはありません。しかし、咬み合わせを考えた矯正治療は、「設計上正しい咬み合わせ」を目的とします。そのため、咬み合わせが原因の顎関節症に、設計上はならないように努めて行う治療となります。また、矯正治療は、虫歯リスクを下げたり、咬み合わせが原因で歯が壊れることを防ぐ目的もあります。
そのため、一般的な咬み合わせに対する治療は、痛みや違和感に応じて適切な対症療法を行ないながら、症状を抑え、その原因を排除していく方法を検討していきます。例えばスプリントというマウスピースで症状を抑えながら、不良補綴を治すことで原因を排除するなど、患者様ごとに対応方法を検討していきます。
アップル歯科では歯科医師の治療に対して、「一口腔一単位」という考え方を統一しています。これは、たとえむし歯一本の治療においても、その一本が全体的な咬み合わせに沿った治療を行うこと、または、その一本の治療を含めて一つの「お口」という単位で考えるという意味合いです。
ですから、当院ではどんな治療においても様々な資料を取り、あらゆる角度から患者様の治療を検討していきます。梅田アップル歯科では歯一本からお口全体を考えた治療を提供することをお約束します。
特定の歯に異常な咬合力が加わり続けることで、歯や歯の根・歯を支える骨がダメージを受けたり、歯周病の進行により歯を支える骨が弱くなり歯や歯を支える骨が破壊される疾患で、咬合力による歯や歯周組織の外傷を総じてこう呼びます。
例えば、食いしばりが強い方の歯が咬合力によってすり減ったり、被せ物にした歯の高さがあっておらず、特定の歯に力が加わってしまうことで歯の根が折れたり、亀裂が入る破折という症状も咬合性外傷の一例です。
咬合性外傷は「噛んだら痛い」「歯の摩耗」「知覚過敏」など軽度なものから始まり、放っておくと「歯冠破折(歯の上部が割れる)」や「歯根破折(歯の根が折れる)」、「歯の脱落(歯が抜ける)」など歯のにつながったり、歯周病の進行や顎関節の痛み・肩こり・頭痛など口腔外にも影響を及ぼすこともあります。
歯周病により歯を支える歯槽骨が吸収され(溶けること)、歯にかかった咬合力で歯がグラグラになる
咬み合わせにより歯頚部に力がかかり、くさび状に歯質が壊れる症状
継続的な咬合力によりダメージが蓄積し、歯の根が折れる(ヒビが入る)症状。(神経を取った歯に多い)
咬合性外傷の治療は、その症状に応じた治療と、原因治療が必要となります。例えば、咬合性外傷で歯冠が摩耗の症状があれば、これを単に補綴(詰め物や被せ物)で治療したところで、再発したり悪化することも考えられます。ですから、歯冠の摩耗の原因となる咬み合わせを整える必要があります。
また、歯周病が原因で歯を支える骨が弱くなり、歯が伸びて見えたり歯が動揺し始めたのであれば、歯周病の治療をしなければ他の部位にも咬合性外傷の症状が現れる可能性は高い状態です。つまり、咬合性外傷の治療は、対症療法と原因治療を並行して行う必要があります。
咬合性外傷を起こしやすい咬み合わせの状態を「外傷性咬合」と言います。外傷性咬合の原因は、主に高さの合っていない補綴物(詰め物や被せ物)であることが多く、咬合性外傷にならないためには、この補綴物の調整ややりかえを行う必要があります。
また、咬合力というのは無意識のうちに歯に負担を与えることがが多くあります。例えば就寝時の歯ぎしり、食いしばり、TCHという日中の歯牙接触癖です。これらは原因や治療法が確立されてないため、これらが原因の咬合性外傷は矯正治療や咬合調整では予防することはできません。そのため、ナイトガードというマウスピースを使用することで、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ることが重要になります。
咬合性外傷の予防には、咬合性外傷を起こしにくい咬み合わせにすること(矯正治療が有効な場合もあります)、歯を物理的なダメージから防ぐことが大切です。
顎(あご)の筋肉や関節になんらかの不具合が置き、顎が痛くなったり・咀嚼や口の開閉に違和感が出たり、関節音がするなどの症状が出る病気です。顎関節症の原因は様々で、その中の一つに咬み合わせの問題があります。他にも顎関節の構造やストレスによる筋肉の緊張、外傷などが原因として上げられます。
顎関節症の症状は、顎を動かすとクラック音と言われる「カクッ」という音がしたり、口がうまく開けられないなどの開口障害、咀嚼時時に痛みを生じて摂食が困難になるなど、人によって症状が異なります。関節の病気というと、中年以降の発症を考えられる方も多いかもしれませんが、顎関節症は10代の女性に多く発症します。
症状が悪化すると、慢性的な顎の痛みや極端に口が開けらられない、頬やこめかみを動かしただけで痛みがでるなどの症状の進行や、偏頭痛や肩・首のこり、背中・腰の痛みから腕や指のしびれにまで派生するなど、生活に支障を来すこともあります。早めの対処が必要な病気と言えます。
顎関節症の診断は、問診・視診にて症状を確認するとともに、顎関節症であれば原因を探るため全身疾患や現在のお仕事や学業、ストレスについてなど、心理社会学的因子についてもお伺いしていきます。
顎関節症の治療を適切に行うためには、まず上記の問診と検査をもとに、的確な検査と診断をする必要があります。そのうえで現在の症状の重篤度を把握し、患者様ごとに適切な治療計画を立案していきます。場合によっては専門医や医科の医師との連携・紹介などが必要になることもあります。
具体的な治療法としては、理学療法、スプリント療法、薬物療法などが挙げられます。
その後再評価を繰り返し、必要に応じて口腔機能回復治療として、補綴治療やインプラント・矯正治療などによる咬み合わせを整える治療を行う場合もあります。症状が落ち着けばメインテナンスで顎関節症の再発を予防します。
※図1)顎関節症治療の標準的な進め方
顎関節症は10代の女性が多く、中には顎関節症が咬み合わせの問題であることを調べ、不正咬合(歯並び)と紐付けて矯正治療を希望される方も多くおられるそうです。
しかしながら、矯正治療が顎関節症に有効な治療であるという系統的に述べた報告はほとんどありませんので、顎関節症の治療を目的とした矯正治療は適切とは言えません。矯正治療の目的は不正咬合の改善が目的となりますので、不正咬合が治ったからといって、顎関節症も治るというものではありません。
ただし、図1)「顎関節症治療の標準的な進め方」(※1)にもあるように、顎関節症治療後の口腔機能回復治療の一環として、不正咬合の治療目的で矯正治療が含まれることはあります。歯列矯正において最も重要なことは正しい咬み合わせにすることで、咬み合わせが良くなると顎関節症の再発リスクを下げること期待できます。
つまり、順序としては顎関節症の治療を行い、必要に応じて矯正治療を行った方が良い場合もあるということです。ただし、顎関節症は矯正治療を進める上で発症することもありますので、矯正医との綿密な連携を取りながら治療を検討する必要があります。(※2)
※2)矯正患者が有する顎関節症状について理学療法,スプリント療法,薬物療法などの治療を行う必要があるかどうかを評価し,疼痛および開口制限については寛解を得てから,顎関節症の発症のリスクが高い患者として治療を行うこと事が一般的な対応である
顎関節症の歯科医院での主要な治療としては、「スプリント療法」となります。スプリントとは、上下どちらかの顎に被せて使うマウスピースで、無意識(主に夜間)のうちに噛み込むことで、顎の筋肉や関節に与えるダメージを軽減させるための装置です。まずは痛みや炎症を消失させることが、このスプリント治療の目的となります。スプリント治療による改善の目安は約2週間で、それでも顎のお痛みや炎症に変わりがない場合は顎関節の専門医のいる病院での専門治療が必要になります。
顎関節症とむし歯治療を併発しているのであれば、通常は顎関節症の治療から行います。これは、顎関節症のリスクがあるまま補綴治療を行うと、バランスの取れていない状態で型取りをした補綴物が入ってしまうため、顎関節症の悪化の可能性があるためです。もちろん、進行したむし歯でお痛みが強い場合は、お痛みに対する処置は行いますのでご安心下さい。
顎関節のお痛みが消失し、症状が落ち着けば補綴・インプラント・矯正などの口腔機能回復治療が可能となり、「顎関節症の因子・リスク」を下げる治療相談していきましょう。
就寝中に「ギリギリ」と歯を鳴らす音がする、「カチカチ」噛んでいるなど、ご家族や親密な方の中で、一度は見たり聞いたりしたことはありませんか?これはいわゆる「歯ぎしり」といわれるものの音で、歯科の世界では歯ぎしりとくいしばり(咬みしめ)を総称して睡眠時ブラキシズムと言います。
睡眠時のブラキシズムは、40〜80kgの力がかかると言われており(※1)、その力で歯と歯がぶつかりあっているというこです。歯は、モース硬度7(エナメル質)とういう、ガラスや鉄よりも硬い硬度を誇りますが、その硬いもの同士が力を掛け合うと、どちらもすり減ったり壊れることもあります。
ブラキシズムの原因は様々で、現在でも治療方法が確立していません。ですから歯科では、睡眠時ブラキシズムが見られる患者様に対しては、就寝時用のマウスピース「ナイトガード」を着用した就寝を推奨しています。
※1)睡眠時に測定された咬合力の最大値の平均は 42.3kgfであり,最大のもの は81.2kgf,最小値は15.6 kgfであった.
ブラキシズムは、単に睡眠の妨げになるだけでなく、次のような様々な症状を引き起こします。
これらの症状が合併して起こることもあり、それが原因で摂食や睡眠などの日常生活、対人関係にまで影響を及ぼすこともあります。更に、夜間のブラキシ ズムは本人だけではなく、一緒に就寝するパー トナーの睡眠をも障害することもあります。そのため、症状がでたらその症状に合わせて対症療法を行う必要があります(※2)。
ご家族や親しい人に「歯ぎしりをしている」と指摘されたり、歯の摩耗や知覚過敏を感じたら一度ご相談にお越し下さい。
※2)今のところ睡眠時ブラキシズムを恒久的に無く する方法は存在せず,治療は咀嚼系への病的な悪影響 を減ずることに重点が置かれている
ブラキシズムの治療法は確立されていませんが、対策としては2つあります。
1つは歯科医院でのスプリント療法。これはナイトガードというマウスピースを使って歯を守る方法です。寝中の歯ぎしりによる歯の磨耗や、歯周組織への負担軽減を目的としたマウスピースは保険適用が可能です。
もうひとつは患者様自身の意識や生活の改善です。ブラキシズムの原因は様々ですが、その原因にあたる生活習慣や習癖をつぶしていくことで、ブラキシズムが起こりにくい状態を作ります。例えば「リラックスした状態を保つ」「睡眠前のお酒を控える」「音楽などでリラックスして就寝する」「低い枕で寝る」などが挙げられます。
ブラキシズムの原因はストレス・飲酒・喫煙・服薬・睡眠障害等があげられています。思い当たる習慣やストレス、習癖を改善することで、ブラキシズムを起こしにくい状態を作ることが大切です。
アップル歯科では、あらゆる治療において「咬み合わせ」に重点を置いて治療計画を検討しています。これは、歯を長く健康に保ち、心身に悪い影響を与えないために「咬み合わせ」はとても重要なファクター(因子)であると考えるからです。
しかし、患者様にとっては日常の生活で不具合がなかったり、見た目の問題がない限りは特に気にされることはありません。そして、ある日歯や身体の不調が現れ始め、初めてそこで「咬み合わせ」の問題を知る、ということも多くあります。だからこそ当院では、初診に取るあらゆる資料から患者様の咬み合わせを診断することで、この先起こり得るリスクや問題点を発見し、カウンセリングにてご説明するように努めています。ご自身の咬み合わせをご理解頂き、今後のセルフケアや治療にお役立て下さい。
パノラマレントゲン
口全体のレントゲンで口腔内に問題が生じていないかを確認します。
セファログラム
側方で顎の骨の位置や状態、正面で顎の左右差などを精査します。
口腔内写真
口腔内に視覚的な問題・歯の状態を確認・保存します。
顔貌写真
歯だけでなく、顔や唇の動き、傾き、見え方を確認します。
模型
現在のお口の状態を模型にすることで、立体的な総合診断を行います。
光学印象
不正歯列の判定や、早期接触・咬頭干渉・無接触など接触の状態を確認します。
※すべての資料を初診時に撮るわけではございません。資料採得の種類は患者様のお口の中の状態や主訴によって異なります。
光学印象とは、光学式のスキャナーを使って口腔内を撮影することで口腔内を計測し、3Dデータ上で歯の模型を作る新しい印象方法です。
当院が使用する光学式スキャナーはiTero 5Dという光学印象をするだけでなく、様々な機能により咬み合わせの診断に役立てる事ができます。
光学印象を行うことで、咬み合わせやお口の状態を画像を見ながら説明することが可能です。
ボトックスとは、ボツリヌス菌がつくり出すA型ボツリヌス毒素を有効成分とする薬剤であり、 緊張した筋肉に注射することで、痙攣がおさまったり、緊張が緩和される作用があります。
一般的に、ボトックス注射はエラ張りを改善させたり、小顔効果に使用するものと認識されている方が多いかと思いますが、 歯科治療においては歯ぎしりや食いしばりから歯を守るために用いられています。
歯ぎしりや食いしばりは、ストレス等が原因となって、就寝中など、無意識のうちに起こってしまうもので、 歯を摩耗させたり、割ってしまうほどの力が生じています。
大袈裟なように思えるかもしれませんが、食いしばりや歯ぎしりによって歯が割れることは決して珍しくありません。
顔のエラの部分には「咬筋」と呼ばれる筋肉があり、食べ物を噛み砕くために重要な役割を担っていますが、 日々繰り返される歯ぎしりや食いしばりによって筋肉が過剰に発達してしまい、何らかの対策を講じなければ、歯や歯茎、顎の骨に支障をきたすことにつながります。
そういった事態を避けるため、ボトックスを投与し、咬筋の緊張をほぐす歯科治療を咬筋ボツリヌス治療といいます。
咬筋ボツリヌス(ボトックス)治療は、顔のエラにある咬筋に注射を行います。
使用する薬剤は厚生労働省が認可したものですのでご安心ください。
顔の筋肉に注射を打つことに不安を感じている方は非常に多いですが、 実際は針を刺すチクッとした僅かな痛みがある程度ですし、短時間で治療が終わります。
また、治療直後は、患部に腫れや内出血、かゆみが出る可能性はありますが、時間の経過と共に治まることが多いです。
万が一、痛みや腫れが治まらない場合は、すぐに担当医にご相談下さい。
咬筋ボツリヌス(ボトックス)治療の目的は、食いしばりや歯ぎしりによる歯のダメージを軽減させ、患者様の歯を守ることです。
そのため、小顔やエラ張り改善が目的の場合、歯科でのボトックス注射は受診いただくことができません。
美容外科等で行うボトックス注射は、咬筋にボツリヌスを注入することで肥大化した筋肉を萎縮させるという点においては咬筋ボツリヌス治療と共通していますが、治療目的が異なるため歯科治療では美容的な効果を期待した施術は行えません。
もしも、咬筋ボツリヌス治療を行った結果、エラの張りや小顔効果が得られたとしても、それは副次的なものですので歯科におけるボトックス治療の本来の目的ではありません。
咬筋ボツリヌス治療は歯を守るための治療であるということをご認識おきください。
美容 | 歯科医療 | |
---|---|---|
治療目的 | エラ張り改善、顔のシワ改善、小顔効果 | 食いしばりや歯ぎしりによる過剰な咬合力から歯や顎を守る |
注射の効果の持続期間 (目安) |
3〜4ヶ月程度 |
咬筋ボツリヌス(ボトックス)治療による効果は、約3〜4ヶ月持続します。
そのため、効果を維持するためには、継続して施術を受け続ける必要がありますが、患者様の中には、ボトックス注射を続けているうちに、食いしばりや歯ぎしりの癖がなくなったという方もおられるようです。(※施術を行った方全てに起こるものではありません。)
ただし、基本的には継続して施術を受けていただくことを推奨しています。
※施術による効果には個人差があります。
咬筋ボツリヌス治療は美容や医療での実績も多く、安全性の高い治療です。
歯ぎしりや食いしばりによるダメージから歯を守ることで、長期的な歯の健康にもつながり、 当院が掲げる「ずっと、いい歯と、生きていく。」という理念にも合致します。
長年、歯ぎしりや食いしばりにお悩みの方はぜひ治療をご検討くださいませ。
歯ぎしりや食いしばりは、歯を摩耗させたり、壊したりするだけでなく、顎関節にも負荷をかけ、顎関節症を引き起こす原因にもなりますので、決して軽んじてはいけません。
咬筋ボツリヌス治療の他に、食いしばりから歯を守るための方法としておすすめするのが、ナイトガードです。
ナイトガードを就寝中に装着することで、咬む力から歯を守ります。
咬筋ボツリヌス治療とナイトガードを併用することで、更に歯や顎への負担を軽減することができます。
※咬筋ボツリヌス治療は、自由診療(保険適用外)の治療となります。
医院情報
医院名:梅田アップル歯科曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
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休診日
日曜・祝日診療
13時迄
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