歯の定期検診

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むし歯や歯周病を予防する定期検診

定期検診を受けましょう

歯科検診とは、むし歯や歯周病にならないように、そして治療した歯が長持ちするように定期的に口腔内を検査し予防処置を行うものです。学校(最近は会社などでも)でお口をあけて何やらアルファベットを用紙に書き込む「歯科検診」、これも歯の検診の一つですが、歯医者の定期検診はそれをもっと詳しく、そして定期的に行うものです。

歯の定期検診の最大の目的は「むし歯や歯周病にならない(再発させない)こと」であり、万が一むし歯や歯周病に罹ったとしても、軽度の段階で処置を行うことです。健康保険制度のない海外では、むし歯や歯周病の治療にかなりの費用がかかる(例:むし歯一つの治療に10万円程度)ため、定期的に検診を受けてむし歯や歯周病にならにようにすることが定着している国もたくさんあります。

しかし、本当に大切なのはお金の問題ではなく大切な歯を削ってしまうという事実です。歯はとても大切な臓器で、削ったり抜いたりすると再生するこはなく二度と元に戻りません。ですから当院では、治療を終えられた患者様に、治療歯のメインテナンスを含めた年に3〜4回の定期検診を推奨しています。

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歯の定期検診はなぜ必要?

実は歯医者の治療の大半は、保険で治療した歯の再発治療です。これは別に歯医者がわざとむし歯を作っているわけではありません。保険診療は、いわば最低限の定められた範囲での治療しか認められていません。そのため治療した歯に入るのは銀歯であったり、CAD&CAM冠という強化プラスチックの歯です。

これらの土台となった歯でむし歯が再発しているということなので、保険診療の素材は再度むし歯になりやすいと言っても過言ではありません。(※1)そして治療した歯は再発を繰り返し、徐々に歯質を失ってしまうのです。

保険診療以外の選択肢として、自由診療でむし歯になりにくい素材を選ぶこともできます。その場合費用は海外と同様に高額になってしまいますので、誰でも気軽に受けられる治療というわけでもありません。ですので、保険診療で治療した歯がある方は、より定期的なチェックに気を遣ったり、自由診療の場合も同様に長く保つためのメインテンスを行い、それ以上他の歯が悪くならないように守ることが大切になります。

また、むし歯や歯周病の原因は「菌」です。そしてその菌が生息しているのがお口の中にたまったプラーク(歯垢)です。このプラークは普段のセルフケアのみで全て取り除くことはできません。歯ブラシで除去できるプラークは全体のおよそ60%と言われています。つまり、歯磨きのたびに40%ものプラークが取り残され、それが固まり歯石となります。定期検診はこのプラークや歯石を落とすことも大切な目的のひとつなのです。

※1)レジン,インレー,鋳造冠,アマルガムの平均使用年数は,それぞれ5.2,5.4,7.1,そして7.4年であった。レジン,アマルガム,インレーでは,2次齲蝕を原因として再治療される場合が多く認められた。

歯の定期検診の内容

むし歯・歯周病の検査

歯科医師による視診やレントゲンによるむし歯の有無、歯周病組織のチェックなど、全体的に歯科疾患有無や進行を確認します。

治療歯のメインテナンス

治療した歯の点検や調整や等のメインテナンス、治療歯の下に二次カリエスが出来ていないかなどを目視やレントゲンにて確認します。

プラーク・歯石の除去

自身では落としきれていないプラーク(バイオフィルルム・歯垢)や歯石の除去、歯の着色や汚れのクリーニングを行います。

口腔がん等の異常の確認

40歳以上の方は口腔がんの疑いがある腫瘍がないか、その他歯・歯周組織・歯槽骨・舌等、口腔内全体のチェックも行います。

定期検診を始めましょう

歯を失うリスクが下がる定期検診

定期検診は、歯を健康に保つためにとても重要なファンクションです。ある論文によると、定期的な歯科受診による予防指導を継続的に受けている人は年齢にかかわりなく1年あたり喪失歯数が 0.1本に留まったそうです。一方、悪くなったときだけ歯科受診を受ける人は、20〜39歳で0.2〜0.3本(10年で2〜3本歯を失う)、40〜59歳で0.4〜0.5本(10年で4〜5本歯を失う)、60歳以上で1本(10年で10本歯を失う)という結果になったそうです(※2・図1)。

つまり、定期検診を続ければ10年間で歯を失っても1本程度、何もしなければ10本程度失う可能性があるということです。

歯を失うと健康寿命が短くなる?

また、同じ論文で紹介されている調査によると、70歳以上の高齢者で歯が20本以上残っている人の 8割以上が「一人でどこへでもでかける」という健康的な生活を送っているのに対し、いわゆる寝たきり状態の方は歯を失っても放置している人が多かったそうです(※3・図2)。医療・介護に依存しないで生活を送る「健康寿命」という言葉がありますが、この健康寿命を長く保つには、多くの歯を残した状態で歳を重ねることが大切であることがわかります。

この2つの結果かから、健康的に長生きするためには歯を多く残す必要があり、歯をたくさん残すには定期検診が必要であるということが示されています。もうおわかりになられたと思いますが、「悪くなってから」では遅いのです。歯の定期検診を続けること、1年間にたった3〜4回程度歯医者で口の中を気持ち良い状態にしてもらうだけで、あなたの健康寿命に大きく貢献することになるということです。梅田アップル歯科では、お越しいただいた患者様が健康的に年を重ねていけるよう、歯の定期検診を推奨しています。

※2)定期的な歯科受診による予防指導を継続的に受けている者では年齢にかかわりなく1年あたり喪失歯数が0.1本に留まっている

※2)筆者らが兵庫県南光町で実施した高齢者の全数訪問調査の結果は、現存歯数 が20本以上の人においては 8割以上が「一人でどこへでもでかける」という健康で活動であるのに対し、「寝たきり」は歯の喪失を放置している人に多いことが示された

この記事の編集・責任者は歯科医師の新殿 慶太です。
梅田アップル歯科院長
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歯の定期検診 | 公開日: 2020/12/08 | 更新日: 2024/05/21 | by 梅田アップル歯科

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